けっこう日陰な太陽光発電所は失敗?成功?3年間の実績をまとめてみた
2018/06/04
俺です。
向こうの青空と見比べてください。
ビックリするくらい日陰でしょ。
冬至の今ぐらいはパネル全体に陽が当たるようになるのは11:00くらいからです。
東側にそびえ立つ擁壁(ようへき)とその上の2階建ての民家のせいです。
野立て太陽光の計画当初から一番気になってたところです。
何時まで、どのくらい日陰になっているか、1時間おきに確認しに行ったりもしました。
こんなに日陰じゃちょっと無理かな?とも考えもしました。
親が所有する土地ですが、車通りのある道路から一本奥に入って、元々私道だった未舗装の急坂道をググッと登ってこないと辿り着けない、小山の中です。
擁壁の向こうの新興住宅地からは道がなく、アパートを建てるには崖っぷちだし、上下水道も長いこと引っ張ってこないとだめな、なかなか利用が難しい土地です。
やめな!と言った業者さん
実際、数社に見積もりしてもらって、現地確認に来てくれた1社の担当者さんには「日照条件がよくないので、オススメできない」と言われました。
今、考えるとこの業者さんもお客さんを第一に考えてくれるとてもいい業者さんだったんだと思います。
でも、なんで?
借金の担保はこの土地ではなく、実家の土地と建物。
売電が思うようにいかない時は、路頭に迷うハメになるかもしれないのに。
15,000万円もの借金をしても強行した自信はどこからきてたのでしょう?
施工依頼した業者さん
「やめな!」と言っている専門業者さんがいるのに、太陽光発電所設置に踏み切ったのは、最終的に、この施工してくれた業者さんのおかげだと思います。
女性の担当者さんでしたが、まじめで、専門的なこともよくご存じでした。
第一、心配症な俺の些細な相談にもいつも親身になって対応してくれました。(こんな日陰を目の当たりにしたら、普通心配になります)
まだ、各社の見積もりも出揃ってなく、依頼業者さんも決定していなかったのに、締切ギリギリの経済産業省への認可申請も
「素人さんには煩雑ですので、弊社で代行します。」
「認可後に施工が他社になっても、ご縁がなかったということで構いません。」
と認可申請を代行してくれました。
そこまで難しい手続きではなかったと思いますが、ほんとギリギリ、バタバタだったので助かりました。
普通、業者さんが決まっているなら、全部やってくれて当然なんでしょうが。
おかげで売電価格36円をなんとか確保。
後日、この業者さんに正式に決めましたが、「この件を恩にきて」だけではなく、各社の見積金額としっかり価格を合わせてくれたからでした。
どちらの業者さんも、工務店さんや電気屋さんが兼業でやっている太陽光屋さんではなく、地元では太陽光専門の大手さんです。
価格以上に、そのバックボーンも重要です。
ちゃんとしたところはちゃんとしたアドバイスをしてくれます。
この後に発電量シュミレーションをのせていますが、施工業者さん曰く、「予想発電量100%はいかないまでも十分設置する価値はある」との説明でした。
南側にほぼ障害物がない点と、かなり遅くまで西日が当たる点、これで、朝の日陰分はある程度カバーできるし、売電価格36円の強み。
このあたりが強行した決め手となりました。
48.96kwの仕様
仕様です。
聞かれても、あんまり詳しくありません。
メーカー | カナディアン・ソーラー |
パネル | 多結晶255w×192枚 |
容量 | 48.96kw |
パワコン | 5.5w×8台 |
アレイ角度 | 10度傾斜 |
製品名 | 製造元 | 型式 | 数量 |
太陽電池モジュール | カナディアン・ソーラー・ジャパン株式会社 | MOD-CS6P-255-P-C01 | 192 |
パワーコンディショナ | 株式会社エクソル | XL-PS55J | 8 |
延長ケーブル | カナディアン・ソーラー・ジャパン株式会社 | CAB-KTN-CHN40K | 24 |
接続ケーブル | カナディアン・ソーラー・ジャパン株式会社 | CAB-KTN-CHN10S | 2 |
接続ケーブル | カナディアン・ソーラー・ジャパン株式会社 | ZZ-B-001575 | 1 |
太陽電池架台 | カナディアン・ソーラー・ジャパン株式会社 | – | 1 |
発電シュミレーション
計画の最初のほうで頂いた発電シュミレーションですが、度重なる仕様変更で、実際と若干異なるとこもあります。
シュミレーションではザックリ
単純投資回収期間7年
損益は、約1,600万円投資で約4,000万円売電できるので2,400万円儲かりまっせ!
みたいな内容です。
このシュミレーションには日陰の要素は反映されていません。
現地調査をじっくり行う時間があれば、多少なりとも反映させることはできたかもしれませんが、そんな余裕はありませんでした。
シュミレーションはこの「NEDO日射量データベース」ってとこの
緯度、経度、方位角、傾斜角毎の日射量データ(この中の9:00~16:00だったかな?忘れましたがまるまるではなかった)から算出しているそうです。
条件が良くない土地との思い込みから、俺なりに方位角や傾斜角を最初、凄く気にしていたんですが、施工業者さん曰く、「マーカー部分の数値は実際はそこまでの大差はなく、それよりも、土地なりにできる限り多くのパネルを配置したほうが収益性が高いとのことでした。
配置図
水色が家です。
赤線が約6mの擁壁です。
黄線が約4mの石垣と約3m土手です。
緑線が石垣の断崖絶壁です。
最初は真ん中の段差の右側部分の持ち土地だけの予定でしたんで、35.70kwの予定でした。
が、低圧は50kwまでいけるとのことで、左側の狭い土地も購入してめいっぱいの55.08kwで計画変更。
が、一部の増設分の申請のタイミングが九州電力のごたごた時期とかさなり、出力抑制対象で余計な出費が増えるとのことで最終的に48.96kwで落ち着きました。
そんな理由で左上部分がちょっとだけスペースが空いてて、寂しく、架台の基礎だけが放置された状態です。
この6.12kwがあったら、尚、よかったんですけどね。
右側の35.70kw分の下から3列目より北側部分がかなり遅い時間まで日陰になります。
俺のこだわりで土地なりではなく、方位角をできるだけ真南側にしたんで、パネルの左端が崖から落っこちそうになってます。
左側の13kw分は朝の日陰の影響はあまりないんですが、夕方早くに左側の一軒家の影がかかってきます。
要するに、日の出から日の入りまでフル稼働するパネルはほぼないということです。
3年間の発電量
2015年1月~2017年11月約3年間の日別発電量PDFです。≫日別発電量2015年1月~2017年11月
- 2015年 達成率94%
- 2016年 達成率94%
- 2017年 達成率97%(※12月分は想定値)
と結構がんばってるほうですよね。
3年間の売電・返済・収益
2015年2月~2017年10月約3年間の売電金額と返済金額と収益額PDFです。≫売電金額と返済金額と収益2015年2月~2017年10
返済期間を12年に設定し、固定資産税を差し引いても、毎年約60万円が手元に残るようにしています。
売電金額をすべて返済に回せば、7~8年で返済可能ですが、これだと生活にゆとりがでます。
余るようなら繰り上げ返済していきます。
実際にかかった費用
- 電力会社接続費約126万円
- 増設用土地購入費約180万円
- ローン金利
- 固定資産税
- メンテナンス費
等が別途かかっています。
日本政策金融公庫から実家の土地建物を担保に年利1.4%で15,000万円借入し、システム設置費と接続費に、増設用土地購入費は手持ち現金をあてました。
まとめ
けっこう日陰な俺の太陽光発電所の3年間の平均達成率は95%と俺的に大成功です。
不動産投資とかに比べたら、かなり堅~い投資だと思います。
この件で、太陽光発電所を作るなら、太陽光にすご~く詳しい人以外の俺レベルの太陽光入門者にとって、とにかく大事なのは業者さん選びだと実感しました。
売電価格が下がってきるいる現在でも、業者さん選びを間違わなければ、まだまだ、十分収益性の高いビジネスモデルであることは間違いないと思います。
あの時、業者さんの言葉を信じ、強行してマジラッキー!路頭に迷わずに済みました。
俺も利用したタイナビ公式HP≫https://www.tainavi.com
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迷っている人は一度、無料見積もりだけでもしてみてもいいかもです。
土地は持ってないけど...という人には今時は分譲型の太陽光投資物件だってあるんですよ。タイナビ発電所公式HP≫https://www.tainavi-pp.com
太陽光で味をしめた俺が今、密かに動き始めたのがこっちです。
その時はまた、まとめます。
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